五郎丸症候群 〜200件のキック動画を分析して見えたこと〜
- 2025.01.11
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こんにちは!こんばんは!
🏉キックコーチの丸田です。
これまで僕のInstagramのDMには
200件以上のゴールキックやパントキックの動画が送られてきました。
一人ひとりにアドバイスを返し続ける中で
ある興味深い「現象」に気づいたので
今日はそれを皆さんにシェアしたいと思います。
「コンバージョンキックといえば?」
この質問に対して、
多くの人が思い浮かべるのは、
そう、あの方ですよね。
そうです、
すでにタイトルでネタバレしていますが……
「五郎丸 歩選手」です。
2015年
ラグビーワールドカップで大活躍し、
日本中に名を轟かせたスター選手ですね。
僕自身、
高校時代にラグビーをしていたので
五郎丸選手はヒーローのような存在でした。
実際、彼の練習を観るために
早稲田のグラウンドまで
足を運んだ記憶もあります。
それから約10年が経った今でも、
彼はラグビーをプレーする人々の心に
強い印象を与え続けています。
【五郎丸症候群とは?】
この影響力が生んだ現象を、
僕は「五郎丸症候群」と呼んでいます。
簡単に言えば、
「五郎丸選手の蹴り方を
真似している選手が非常に多い」
ということです。
特に目立つのが、助走の角度。
五郎丸選手のキックは、
横から大きく角度をつけた助走が特徴的です。
五郎丸選手のキックは
素晴らしいというのは大前提で、
https://youtu.be/y3xHNa38mfU?si=beQxLQHjVqHjcLeS
そのスタイルを真似するのは
悪いことではありません。
むしろ、彼のフォームには
理にかなった部分が多く、
当時の環境では最適解でした。
ですが、
この10年間でキックにおける
「ある道具」が大きく進化したことにより、
状況が変わったのです。
【進化したキックティーとその影響】
五郎丸選手が2015年に使用していたのは、
・低いティー
・ボールを縦に置くスタイル
でした。
しかし、
現在の選手の9割以上が使用しているのは、
・比較的に高いティー
・「ロケット」と呼ばれる斜め置き
このキックティーの進化によって、
攻略すべき「ゲーム」が変わったのです。
ロケット置きの蹴り方と助走のミスマッチ。
ロケット置きでは、
脚を真っ直ぐに振り抜くことが求められます。
なぜ、ロケットで横から入ってはいけないのか?
https://youtu.be/jyp-f7-RXmI【動画】
ところが、横から入る助走は脚が横に流れやすい特徴があり、
現代のキックティーに対応しづらいのです。
実は五郎丸選手自身も、キャリア後半にはロケット置きを採用し、
助走の角度も大きく変化させています。
それほどまでに、キックティーの進化は
蹴り方に影響を及ぼしているのです。
五郎丸選手がこれほどまでに
ラグビー界に影響を与え続けているのは
本当に素晴らしいことです。
ただ、キックの世界も進化を続けています。
だからこそ、
僕は「新時代の蹴り方」を広めていくこと
を使命だと感じています。
知っているだけで超えられる壁が、
実は意外とたくさんあります。
今後も、
このようなマニアックな視点から
情報を配信していきますので
どうぞお楽しみに!
最後までお読みいただき、
ありがとうございました!
引き続き、よろしくお願いいたします!
🏉キックコーチ丸田(やるしかない!)
★期間限定お試しセッション
http://rugbykickcoach.com/main/2025/01/10/post-15/
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