NFLレジェンドが語った「キックの真実」
- 2025.06.13
- 未分類

↑2012年の丸田
こんにちは、キックコーチの丸田です。
以前書いた「キックはセンスじゃない!」という記事に、
たくさんの反響をいただきました。ありがとうございます。
▼過去記事
僕のキック指導の歴史は、
選手たちとの出会いの歴史です。
本気の選手たちと向き合いながら、
「どうすればもっと良くなるか?」を追い続けてきました。
その中で築いた信念に、共感してもらえることが、
この上なく嬉しいです。
「キックは〇〇!!」シリーズ第二弾
「キックは〇〇だ!!」というフレーズ。
僕の中にいくつかストックがあるのですが、
今回はその中から――
「キックはセンスじゃない!」に続き、
「キックはアートだ!!」についてお話しします。
(まだ他にもあるので、お楽しみに!笑)
「キックはアートだ!」と豪語する
おじさんに出会ったのは、2012年のことでした。(写真右)
場所はアメリカ、アトランタ。
僕はNFL(アメリカンフットボールのプロリーグ)の
日本支社「NFL JAPAN」の強化選手として、
アメリカのキック技術を学ぶためのキャンプに派遣されていました。
灼熱のアトランタで行われたそのキャンプでは、
今も僕が教えている「蹴り足着地
(通称:ハードルテクニック)」を日本人で初めてしっかり学びました。
キャンプが終わったあと、
“伝説のキッカー”に会いに行きました。
それが、「キックはアートだ!!」おじさんこと(失礼w)
モーテン・アンダーセンさんです。
彼はNFLで25シーズン、
47歳まで現役を続け、
歴代トップの2,544点をキックでスコアしたレジェンド。
(NFLの殿堂入りをしています)
おそらくこの記録は、今後も破られないでしょう。
モーテンから学んだのは、キッカーとしての精神です。
キック前のスポットへの入り方、視線の使い方、ルーティン――
「いつでも、どんなフィールドでも、同じように蹴るんだ」
と、彼は力強く語りました。
「朝4時に叩き起こされて、急に『蹴れ!』
って言われても、同じキックをしなきゃいけないんだ」
そう豪語していた彼の言葉には、
2,544回キックを成功させた説得力がありました。
そして彼はこうも言いました。
「いいか、キックはアートなんだ!」
当時23歳の僕には、
その「アート」という言葉がピンと来ませんでした。
でも、36歳になり、
数えきれないほどのキックを指導してきた今は、その意味がよくわかります。
それは、
「キックは、その人のライフスタイルを映すアートだ」ということ。
もう少し踏み込んで言うと、
「生き様がキックに表れる」ということです。
たとえば、キック前のスタート位置が1cmでもズレていれば、
キックは失敗する可能性が高くなる。
それを防ぐには、
几帳面に正確にセットアップすることが必要ですが、
普段の生活がルーズであれば、
当然キックでもその“ズレ”が出てしまう。
つまり、モーテン・アンダーセンが伝えたかったのは――
「どのように生きるかは、どのように蹴るかに表れる」
ということではないでしょうか。
例えば、、
スマホやゲームばかりして、
首が前に出て、肩が内に巻いていれば、
僕が提唱している
「Stay Tall」は実行できず、いいキックは蹴れません。
キックは、
その人の姿勢・心・生活そのものが現れるアート。
だからこそ、キックを磨くことは、
自分自身の生き方を磨くことでもある。
そんなふうに、僕は思っています。
それでは、次回の「キックは〇〇!!」シリーズもお楽しみに!笑
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
また書きますね!
Japan Kicking Academy
キックコーチ丸田喬仁(やるしかない!)
▶ Instagram:@maruta97
▶キック指導 お問い合わせフォーム
https://form.run/@marutainquiryform
-
前の記事
キックの呪いを解く【ラグビーキックコーチ】 2025.06.10
-
次の記事
一気に成長する選手に共通する“3つの行動”とは?【ラグビーキックコーチ丸田】 2025.06.17