「NFLに日本人キッカーを送り込みたい」
これが、私が Japan Kicking Academy
を立ち上げた初期衝動でした。

その背景には、

NFLヨーロッパの解体やNFL JAPANの撤退があり、
道が閉ざされた状況からのスタートでした。

しかし、その後も挑戦は続きます。
CFL、カレッジフットボールに日本人が参戦。

さらに来年も、
海を渡って挑戦する日本人選手が控えています。

すでに「NFL手前のレベルで日本人が戦える」
確実に、日本人キッカーのレベルは上がっています。

一方で、NFL自体も進化を続けています。

プレシーズンでは、
Jacksonville Jaguars のCam Littleが
70ヤードのフィールドゴールを成功させ話題になりました。

2024-25シーズンのNFLでは、

50ヤード以上のフィールドゴール成功率が
72% と過去最高水準を記録。

2007年までの成功率は
コイン投げより低い50%未満。

この飛躍は、かつての“偶然のキッカー任命”とは
全く違う時代を象徴しています。

この飛躍の背景には、

アメリカで「スペシャリスト専門コーチ」
の台頭が大きく影響しています。

以前は「誰か蹴れる人がいれば任せる」という流れで、

キッカーは偶然の“みんなより蹴れる人”に
任命されることがほとんどでした。

教育も専門コーチもなく、
自己流で技術を磨く時代です。

しかし現在は違います。

「スペシャリスト専門コーチ」による評価と育成が整い、
キッカーは教育される存在になりました。

アメリカで戦う日本人選手たちも、
例外なくこの流れの恩恵を受けています。

Nick Novakコーチと佐藤敏基選手

私が日々、

チームや個人に指導して感じるのは、

本当にゼロから始めるキッカーの多くが
「外す可能性が高いフォーム」
を選んでしまっていること。

(4th downギャンブルよりもギャンブルだなと、、、)

全ての選手に起こっているエラーは共通していて、

特に「サッカー蹴り」と呼ばれるフォーム。

サッカーの感覚を持ち込むと、
左右にブレやすくなり、失敗リスクがかなり高まります。

ここで必要なのが教育です。

正しいフォーム、
正しい考え方、
修正の方法を学ばなければ、

誤ったフォームを体に刻み込んでしまい、
修正は困難になります。

さらに近年は 情報の重要性も増しています。

昔はNFLの映像を手に入れるのも難しく、

どんなフォームで、
どんな助走で蹴っているか知ることさえ大変でした。

今はSNSやYouTubeで
世界トップレベルの映像・情報が手に入ります。

しかし情報だけでは成長できません。

重要なのは、情報を どう解釈し、
自分の体に落とし込むか。

ここに教育の力が加わることで、
成長は加速します。

この教育と情報の両輪を担っているのが、
Japan Kicking Academyです。

国内での指導に留まらず、
アメリカの専門コーチとも連携をとっています

特に、全米有数のキッカーであり
コーチでもある Nick Novakコーチ。

今年2月には、
日本で初めてNick Novakを迎えたキッククリニックを開催。
日本全国から50人以上の選手が集まり、

Japan Kicking Academy史上最高の
盛り上がりとなりました。

質問コーナーでは、

Nickが大学時代のコーチとの
信頼関係を涙ながらに語る場面も。

アツいマインドの重要性を
肌で感じられる瞬間でした。

そして何より、Nickは日本の選手たちの

勤勉さや競技レベルの高さに本気で驚き、

「日本の選手は身体の使い方や
テクニック次第で世界トップと戦える!」

と確信を深めました。

このクリニックは、
技術だけでなくマインドや考え方も学べる、

まさに教育と情報が融合した場となりました。

日本のキッカーたちは、
世界への挑戦を現実のものにしつつあります。

重要なのは、「ただ蹴れる選手」ではなく、

「自分の身体と技術、考え方を理解し、状況に応じて適応できる選手」を育てることです。

教育と情報が一体となった環境こそが、
その成長を後押しします。

これからもJapan Kicking Academy は、
情報と教育の力を通じて、

日本人キッカーの挑戦を支え、
世界との距離を縮めていきます。

「日本から世界へ」。


夢は現実に変わりつつあります。