【楽しさと責任感】〜選手が成長する瞬間〜

今日は本音の話をします

選手が成長する時に本当に必要なのは、
僕が日々伝えている
「スキル」や
「身体の使い方」ではありません。

きっかけにすぎない。

気づけば10年。
選手たちの成長を、
すぐそばで見守ってきました。

その中で、
選手がぐんと伸びる瞬間があります。
今日は、その「瞬間」の話をします。

■「楽しさ」は最初の燃料



人は、自分の中で
「大事だ」と感じるものをもとに、
世界を選んで見ています。

子どもが生まれたら、
街に子どもの声が増える。


車を買ったら、
同じ車ばかりが目につく。

それまで“見えていなかったもの”が、
ある日ふっと、見えるようになる。


人は、自分の優先度の上にあるものしか
見ようとしないんです。

「自分の競技」や「キック」が
そのランキングの上位に上がってきた瞬間、
選手は一気に伸びる。

その扉を開くのが―
『楽しい』という気持ちです。

「努力は夢中に勝てない」
本当にそう思います。

技術を教えて、身体の使い方を伝える。
上手くなる。

そして、楽しくなる。
その循環が生まれたとき、
選手は勝手に加速していきます。


8月、神戸で出会った
ラグビーをやっている小学6年生。


1回蹴るごとに上手くなっていく。
その吸収力に、思わず笑ってしまった。

ご両親に聞くと、
僕のInstagramを全部見てくれていたらしい。
投稿のひとつひとつを、何度も。

誰かに言われたわけじゃない。
ただ、好きでやっていた。

それってもう、
立派な“投資”なんです。

時間という、いちばん大切な資源を
自分の意志で差し出している。

本気で好きなことには、
人は全身で情報をキャッチしにいく

それが、“楽しい”の正体であり、
最初の成長のスイッチだと思う。


​■「責任感」は痛みの中で育つ



次に必要なのが、責任感。

これは、
教えて身につくものじゃありません。

どれだけ「責任を持て」と言っても、
心には届かない。

責任感は、いつも“痛み”と一緒にやってくる。

「あぁ、やっちゃったな……」
「俺のせいだ……」
「先輩を引退させてしまった……」

決めたいキックを外した、
大事な試合を落とした夜、
眠れないまま天井を見ている時間。


あの静けさの中で、
人はほんの少し、大人になる。


失敗は、痛い。
でもその痛みを受け止めた人だけが、
“自分のプレーに責任を持つ”ことを知る。


日頃に自分の判断が結果を生み、
その結果がチームに響く。

その重みを引き受けた瞬間、
選手は強くなる。

失敗から逃げない人は、
必ず伸びる。

落ち込むほどに、跳ね上がる。
その落差の分だけ、人は成長する。

僕はそんな選手を、何人も見てきました。

選手を見てると、

“楽しい”と“本気”がつながる瞬間がある。


責任感って、我慢じゃない。

「自分がやる」って決めた人だけが、
本当の意味で楽しめるんだと思う。


無意識のランキングが上がると、
やらされてる練習が、
“自分の時間”に変わる。



その瞬間を作るサポートが
僕の仕事だと感じます